仕事を知る

水処理を描く力、築く力、設計・施工

水処理を描く力、築く力、設計・施工

伊藤 群馬

2014年新卒入社
本社事業本部 設計部 課長代理

伊藤 群馬

中山 聡睦

2023年新卒入社
本社事業本部 工事部

中山 聡睦

から、工事の完成まで

藤吉工業が手がけた排水処理施設は、生活排水や産業排水など多様な排水をそれぞれの性質に応じて適切に処理し、河川や海域への有害物質の流入を抑え、環境を守っています。これら排水処理施設の設計・施工を行っているのが、設計部の伊藤 群馬さんと工事部の中山 聡睦さんです。
「設計部では、営業部門から依頼を受け、お客様の要望をもとに、排水処理施設の設計を行っています。主に浄化槽や排水処理施設、下水道施設に関する図面作成、容量・性能を決める計算書を作成します」
「私は浄化槽のほか工場の排水処理施設、下水道に流す前に汚水を処理する除害施設など下水道前処理施設の設計を担当し、設計から原価の積算までを行っています」と伊藤さん。
そして、設計部が描いた図面をもとに実際の工事を行うのが、中山さんたち工事部です。

「工程表を作成し、予算を組み、その内容に沿って工事を進めます。土木の躯体工事、配管、設備、電気などさまざまな協力事業者さんと協力しながら仕事を進めていきます」と中山さんは説明します。
藤吉工業は、営業から設計、施工、メンテナンス、環境測定を自社内で行なうトータルシステムを整えています。施設の工事を終え、試運転完了後はメンテナンスに引継ぎ、維持管理業務がはじまります。
また、設計部も各部署との繋がりのなかで効率的に仕事を進めています。
「設計は環境測定とのつながりも深く、工場の排水を採水して分析し、その数値からどのような処理をするかを決めることもあります。設計段階でメンテナンス部門と、どのような設備や機器がよいかなどの打ち合わせをすることもあります」

とコミュニケーション力

排水処理施設の設計には、幅広い知識が必要であると語ってくれたのは伊藤さんです。
「浄化槽の知識はもちろん、工場排水などは排水の種類ごとに異なる処理が求められ、マニュアルにない知識、実体験に基づく知識が必要だと実感しています」
「また機械の能力計算や電気の制御盤の設計、配管設計も行っているため、オールマイティな知識を身につけなくてはなりません」
ただ何より、いい加減なことをせず、思いやりと誠意をもって仕事をすることが大事だと伊藤さんは締めくくりました。
一方、施工を担当する中山さんが重要だと考えているのは、意志の疎通です。
「お客様や多くの業者さんとやり取りするので、コミュニケーション能力がもっとも必要だと思います」
施工管理をするには、現場を代表する「職長」であることが必要で、そのための受講も義務づけられています。さらに浄化槽の施工には、浄化槽設備士などの資格のほか、酸素欠乏危険作業主任者など槽内作業を安全に行うための知識や資格も必要になります。

完成したときの

「排水処理施設をつくる仕事の喜びは、何といっても完成したときの達成感です」
伊藤さんは、何もないところから自分が設計した案件が形になるのを見ることにやりがいを感じるといいます。
「とくに自動車メーカーの排水処理能力が1日300m3の大きな浄化槽を設計から手がけたときには、工事現場へ足を運び、完成後の運転まで関わったことが印象に残っています。工事部のアドバイスやメンテナンス部門の方などいろいろな方に助けていただき、ともに立ち上げた感慨深い案件でした」
施工の中山さんも同様に、自ら工程を組み、予算を立てた内容に沿ってお客様とやり取りをしながら、各業者さんとの協力で工事がスムーズに進み工事を完了できたことに満足感を感じるということです。
工事の進行中は、辛い思いをすることも多いようです。伊藤さんがもっとも辛いと感じたことは、工事部に在籍中、2週間の予定だった工期がお客様の要望で半分になってしまったときのことです。
「職人さんに平身低頭でお願いしたり、上司にも助けてもらってなんとか落ち着きましたが、自分の力で対応できなかったことに悔しい思いをしました。同時に調整やコミュニケーションがいかに大切かを痛感しました」
中山さんにも天候によってお客様の要望期日に対応できなかった経験があり、お客様とのトラブル回避には工事部の先輩の経験やアドバスがとても役立ったそうです。

目指すのは、「

入社3年目の中山さんの今後のチャレンジは、資格取得です。とくに電気施工管理技士など藤吉工業で持っている人が比較的少ない資格に挑戦したいということです。
伊藤さんの目標は?
「私は設計部のまとめ役を目指して成長しつつ、知識も広げたいと思います。さまざまな知識を身につけるといろいろなことが見えてくるので、以前在籍していた工事部以外にも、メンテナンスや水の分析の部門も経験したいという思いがあります」
将来的にはさらに部署間の壁をなくし、完璧な「オール藤吉」として、今以上に総合力を発揮できる会社を目指したいと、夢を語ってくれました。

も「フジヨシ」

伊藤さんが「さすがフジヨシ」と感じるのは、会社が社員の働きやすさを考えてくれるところだといいます。
「建設業界は、土曜の仕事が多かったり、家庭より仕事が優先といった考えも根強いですが、藤吉工業では土日は完全に休みで男性の育児休業もあります」
なんと伊藤さんは男性の育休取得者の第一号になったそうです。
また、社会に貢献できる会社、環境にやさしい仕事に惹かれて藤吉工業を志望した中山さんの入社の決め手は、会社見学時に感じた温かな職場の雰囲気だったそうです。
「現場で困ったことがあれば相談にのってくれたり、資格取得も応援して教材を貸してくれたり、やさしい先輩が多いのでありがたく思っています」

最後にふたりから、就職を考えている方へのメッセージをいただきました。

「みんな仲良く和気あいあいとやっています。ぜひ来てください!」
「楽しい会社なので、一緒に頑張っていきましょう!」