2016年中途入社
三重支店 管理技術課 主任
水谷 優太
アパレル業界から大転身
水谷 優太さんは2016年にまったく畑違いの仕事から藤吉工業に転職しました。
「前職はサービス業で、ショッピングモールやアウトレットなどで服の販売をしていました」
流行のアパレルの販売から、ヘルメットをかぶっての排水処理施設のメンテナンスへの大転身でした。
「求人サイトでいろいろな仕事を見て、業務内容も調べたうえで、今までやったことがない仕事に挑戦したみたい! と思って飛び込みました。排水処理施設のメンテナンスのようなインフラを支える仕事は安定しているという考えもありました」と、藤吉工業を志望した理由を語ってくれました。
水と設備の維持管理が仕事です
「排水処理施設や浄化槽は、汚水を浄化して排水基準を満たしたきれいな水にするのですが、排水処理施設完成後もずっと長い間、きれいな水にし続けなければなりません。私はその水質の維持管理と、水質を守っていくための設備自体の保全をしています」
藤吉工業では、施設の施工後も、それぞれ異なる処理プロセスをもった施設を、いつでもベストな状態で稼働させるために、国家資格所有者による維持管理を行っています。
浄化槽は規模や種類などによって、法律で点検などの回数が決められています。
「1週間に1回点検しないといけない施設や、3ヵ月、4ヵ月に1回点検する施設があり、それに合わせて予定を組んで、1週間で20施設ほどを巡回して点検と維持管理を行っています」
現場での異常確認や制御盤の警報、施設からの報告などにより、異常や不具合が発見されたときには、流入量の調整や消毒剤の補充などを行います。
また、施設の機器修理や補修実績を管理し、機能低下や不具合のトラブルを未然に防ぐ技術提案をするのも水谷さんの仕事です。
「機械や部品の交換が必要な場合もあり、商社などから見積を取って適正価格で取引をするための交渉も行います」
こうしたメンテナンスの仕事により、社会インフラとしての持続的な安全・安心が守られています。
きれいな水に還る姿に出会ったとき
「排水処理施設や浄化槽を初めて見たとき、今まで当たり前にトイレや台所で水を使ってきたけれど、こういう仕事があるからいつもきれいな水を使うことができるんだと印象的でした」
「この仕事に就いていなければ、汚水がきれいな水になり自然に還る様子を目にすることはなかった」
この印象的な出会いから9年半、鮮烈な体験は、水谷さんの使命感に変わり、まっすぐにメンテナンスの仕事に向き合ってきました。
「どういったところにやりがいを感じますか?」と尋ねると、「メンテナンスをしていて、排水処理施設からきれいな水が排出していれば、よかったなと思う。毎日こう思えることがやりがいですね」と答えました。
「また予防保全の提案をして、お客様が納得したうえで修繕や取り替えの依頼をいただけるときも、充実感を感じますね」
こうした現場にもっとも必要とされる能力は、困難な状況に直面しても、しなやかに適応するレジリエンス力、そして柔軟性だといいます。
「困難な状況でもその時々の状況に応じて、既成概念にこだわらず、最善の方法を探る柔軟性が必要ではないかと思います」
専門的な部署が連携する「さすがフジヨシ」
藤吉工業は、営業、設計、施工、メンテナンス、環境測定という専門的な部署があり、連携して問題解決ができる点がもっとも大きな特徴です。
「たとえば施工の部署とは、浄化槽や排水処理施設の引き継ぎ時に接点がありますね。新しい浄化槽ができたときには引き渡し前に試運転をしますが、そこで気になった点があれば施工に伝えて手直しをお願いすることもあります」
「環境測定とはやり取りが多く、排水処理施設で放流水を採水して分析してもらいます」
水の濁度、有機物量などが基準を満たしていない場合は、良好な状態にするため、水質検査をもとに調整を行います。
「これらの仕事を社内で完結できるため、対応速度が高く、スピード感をもって仕事ができます。この点が『さすがフジヨシ』だと思います」
お客様に喜ばれて成長する会社に
入社10年目、水谷さんはどんな目標をもっているのでしょうか。
「今後は、厳しい世の中にあって、今、所属している三重支店がより発展すべく、修繕、維持管理を通じて売上を伸ばし、支店と会社に貢献できる存在でありたいと思っています」
「修繕、維持管理については、客先の事情も関わってくるので、そういった点も考慮しつつ提案を行います」
では、会社に対して何を望んでいるかと伺えば、
「地域密着の強みとさまざまな部署の連携を活かして、今後もお客様に喜ばれて成長していく会社でありたい」とのことでした。東海地方に強いネットワークを擁する藤吉工業だからこそ、より地域のお客様に喜んでいただける未来を築くことができるでしょう。
風通しのよい社風が魅力
社員の方々から社風についてお話を伺うと、「やさしい人が多い」、「相談しやすい」という声が返ってきます。水谷さんにとってはどうでしょうか。
「そうですね、とても働きやすく、風通しがよいと思います。役職が上の方でも相談しやすく、上司から同僚まで接しやすい人ばかり。もちろん叱ってもくれますし、ほめてもくれますし、適正に評価していただける会社だと思います」
風通しだけでなく、若手でも仕事を任せてもらえて成長できるという土壌もあると、お話しいただきました。メンテナンスの仕事はまさに、若くても責任をもって施設の管理を任される仕事のようです。
「自分で思ったようにやれる機会もありますし、何か困ったら助けてくれる人がかならずいます」
最後に、就職を考えている方へのメッセージをいただきました。
「私自身、まったく異なるサービス業から中途入社しましたが、ほぼ10年間、楽しくやってきました。会社の人たちは温かい人たちばかりなので、こういう仕事をしたことがない人でも問題なくやっていけます。ぜひ飛び込んできてほしいですね」

